カレンダーや粗品から銀行口座を探る

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。

テレビでよく見かける森永卓郎さんが、お父さんの相続で苦労された記事を拝見しました。
一番問題にされたのが、亡くなった時点でどんな資産がどれだけあるか全く分からなかったこと、と書かれています。

確認のために、郵便物を一つ一つ確認したりして、手がかりを探したとありますが、士業や相続関係の専門家が入ってもやることは同じです。
金融機関からの粗品やカレンダーなどを手がかりにすることもあります。

こんな時に有効なのは、生前のうちにエンディングノートや遺言を書くことです。
ご自身が把握している財産が書けるので、死後に確認するよりも漏れは少なくなります。
また書く中で、ページに収まらないほど銀行口座をいっぱい持ってることに気づけば、口座をまとめようという気になることもあるでしょう。

「自分の死後に配偶者や子供に迷惑をかけたくない」と皆さんがおっしゃいます。
では例えば、財産の相続について、「何もしなければ」遺族がどんな苦労をするのか、森永さんのような著名人の方の例から、興味を持って知って欲しいな、と思います。