金田一耕助は家督相続の場で事件に巻き込まれる

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。

ウチの子どもが推理小説にはまってます。
今どきなので、最初は名探偵コナンから始まりましたが、コナン・ドイルのホームズシリーズを図書館で借りて読んだりしています。
私も小学生の頃、図書館に入り浸っては、コナン・ドイル、モーリス・ルブラン、江戸川乱歩あたりを手当たり次第に読んでいました。

小説だけでなく、映画化もされた横溝正史の金田一シリーズも大好きでした。
金田一を古谷一行、石坂浩二が演じていたのはたまりませんでしたが、怖がりだったので、菊人形から生首がゴロンと落ちるシーンなんかを見ると夜は布団で震えていました。

さて、横溝正史の作品の舞台はだいたい戦後すぐの頃。名家の当主が亡くなって、遺言が公開されて事件が始まるのが定番でした。
当時は旧民法に基づく家督相続。
被相続人である戸主が亡くなった場合は必ず長男が一人で全ての遺産を継承・相続するのが原則です。
財産だけでなく、法要や仏壇、お墓といった祭祀も承継し、主宰しなければならなかったので、法要費用や段取りの手間も義務として長男が引き受けていました。

さて現代になると、法定相続となり、財産は公平に分割されるようになりましたが、祭祀の承継は昔どおりのままで、費用や段取りの手間は一人に押しつけられている状況です。
家督相続の時は、財産と義務をセットで受け継いでいたので仕方ない面もありますが、法定相続では財産を分け合っているのですから、少なくとも費用面だけでも相続人で分かち合うルールにしてはどうかと思います。