隣のラーメン屋のレシピは分かりません

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。

「お坊さんだから、仏教の他の宗派の事も分かるよね。」と聞かれますが、正直ほとんど分かりません。

昨日の話から発展させると、ラーメン屋さんは自分のお店のレシピや、親方から受け継いできたものは言えると思いますが、隣のラーメン屋のレシピは想像でしか分からないということです。

上記の質問は、「同じラーメン屋だから、隣の店のレシピ分かるよね。」と聞かれている感覚です。
すぐ隣のお寺であっても、宗派が変われば、教義などは何となく説明できても、肝心の部分までは、詳しく説明できないものです。

これはお寺に限った話でなく、皆さん自身がよく親しんだものは分かるけど、似たものは知識としてしか知らない、ということと同じです。

その典型が「お雑煮」です。
すまし汁、赤味噌、白味噌など出汁も色々なら、丸餅、角餅に具材など、みんな自分の家のレシピが世間の当たり前だと思っています。
アンコの入ったお餅のお雑煮というのもあるそうですね。
そうしたお雑煮を知識としては知ってるけど、なぜそうするのか、どのように調理するのか外の人は詳しくは知りません。

お坊さんが他のお寺や宗派のことが説明できなくても、ラーメン屋やお雑煮の例を思い出してご理解ください。