滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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ここ最近、毎月通っていた「未来のジャム」の最終回が16日(木)にあって参加してきました。
今回はゲストスピーカーのお話ではなくて、コーディネータの今津さんが主催者に話を振ったりしながら進めて行かれました。
特に主催者の西村さんのこれまでのモヤモヤとした気持ちの話が印象的でした。
介護職場で採用を進めるが人が集まらない。
市役所や県庁など行政に話をして動いてくれるが、それだけでは解決しない。
やはり自分たちが動いていかないといけないが、何をしたら良いのか分からない。
といった中で、直接の採用活動ではないこの「未来のジャム」を開くことになったのが印象的でした。
この話、別に介護職場の採用だけじゃなくて、まちづくりでも何でもよくある話だと思うのです。
問題には気づいている。
大きな問題なので、行政にも協力を求めていて、行政なりの対応はしてくれている。
行政が動いても解決しないので、自分たちで動かないといけないことに気づくが、何をしたらいいのか分からない。
「未来のジャム」はそんな自分たちで動いてみよう、という中で始められた企画でした。
自分たちでやるのはいいけど、平日夜に人が来てくれるのか不安だった。
いざやってみると毎回40〜50人の参加者がいるのが本当に嬉しい、と、西村さんが語られていました。
この話の感想を参加者数人でジャムセッションとして話をしました。
最終回なので、引き続いてこうした場が欲しいと私も含めてみんなが話しますが、その時に僕に「お寺で開いてくださいよ」と言う人が何人もいて違和感を感じてました。
その意見が「場を誰か作って、運営してほしい。その場にタダ乗りしたい」と言ってるように聞こえたのです。
西村さんの話は、「問題が解決するように、できる限り周りに働きかけた。それでも解決しないから、自分たちが動くことを試行錯誤しながら始めた」という「主体性」の話だと思うのです。
もちろん中心になって動くべき、とか、そんな大きなことではなくて、自分が出来ることから関わればいいと思うのですが、それは、単に参加する、ではなくて、会場探しを手伝う、とか、広報に協力するとか、何か大きな役割の一部分を担っていくことだと思ってます。
昨日、毎月学んでいた笑顔相続道の中で、藤原先生からリーダーシップとフォロワーの動画と話をいただきました。
動画を見ていただければ分かりますが、リーダーにカリスマや能力があるから事が動くのでなく、その活動についていくフォロワーの働きによってムーブメントが起きていくのです。
自らリーダーに駆け寄り、フォローしていこうとする人がいなければ、活動の火は大きくなりません。
いったん「未来のジャム」の全メニューが終わりましたが、再開するにしても発展するにしても、西村さんというリーダーが始めたこの活動に、参加者がどうフォロワーとなっていくかが試されている気がします。