受験と友情

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。

今日と明日は「大学入学共通テスト」ですね。
私の頃は「大学入試センター試験」でした。

現役の時は第一希望の京大に落ちたためイキがって浪人。でも浪人生の時のセンター試験は、数ⅡBが難しかった年でした。浪人したのにこんなに出来ないなんて、と1日目を終え、帰りの電車では「今、線路に飛び込んだら悩まなくてすむかな」とも考えました。
下宿に戻り、阪大に進学していた親友に電話で泣き言を話し、何とか気持ちを立て直して2日目に臨みました。
2日目を終えて、受験会場の龍谷大学を出ると、そこには昨日電話した親友が。
私の下宿先に一緒に行って、一晩何やかんやと話をして過ごしました。

翌朝、新聞の速報で自己採点すると何とか8割少し取れていました。
浪人したプレッシャーもあり、京大は無理だな、と思いましたが、納得して目標を変更しました。
ホッとした僕の様子を見た親友は、「良かったな。じゃあ俺は授業があるから。」と大阪に帰って、すぐに大学に行く真面目さでした。

この日以来、この親友に何かあれば、何をおいても駆けつけよう、何を頼まれても応じよう、と心に決めています。
彼の結婚式でお祝いスピーチをさせてもらえたので、迷わずこのエピソードを話し、新婦さんからも「とても良かった。嬉しかった。」と言ってもらいました。

現役の時も受かった大学はあったので、浪人せずに進学すれば良かったのかもしれませんし、浪人した年も勉強が足りなかったのかもしれません。
でも、この浪人がなければ、この友達とここまでの親友とはならなかった、と、このシーズンになるとは思い出します。