滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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大学生の仕送りが30年前から3割減であるというニュースを見ました。
仕送り額のピークが1990年代半ば、2000年代に入ると減少しています。
私は1998年に大学入学なのでちょうど端境期にいるのではないでしょうか。
仕送り額減少の要因として挙げられているのが学費の上昇。
2000年と2021年の比較データが載っていますが、20年の間で国公立大学の授業料は約6万円、私立大学では15万円上がっています。
上昇分をアルバイトで賄おうとしても、賃金の上がらない日本では賄えるほどの稼げるバイト先も少ないでしょう。
新型コロナで緊急事態宣言が出た時には、バイトも出来ず、休学するか自主退学するか、という学生の姿が報道されていました。
そこまでいかなくても、親の賃金が上がらず苦しいという話をよく聞きます。
ファイナンシャルプランナーとして、教育費のセミナーをする時に、奨学金や教育ローンと合わせて話をするのが「新聞奨学生」の話です。
新聞配達や新聞折込の作業をすることにより、各新聞社が設置している新聞奨学会が、学費を立て替えてくれます。
新聞配達の給与が奨学金の返済に充てられるため、卒業後の返済がありません。
販売店によっては、建物内や周辺に無料の個室を用意してくれるところもあります。
また、食事も賄いがあるところならば、毎月25,000円程度の食費で朝・夕食が食べられます。
もちろんデメリットもあって、朝2時頃から起きて配達準備の作業が始まり、14時頃から夕刊や折込のための作業があることから、3限や4限以降の授業の単位を取るためには、学校と掛け合ったり、同じ新聞販売店の配達員との協力関係が必要になります。
また、そんなスケジュールなので、一般的なキャンパスライフは望むべくもありません。
そのため、途中で挫折する人も多く、ネットで検索すると「地獄だった」と書かれた体験談が山のように出てきます。
しかし、どうしても大学に進学したい、卒業したい、という人に確実に学費が支給される制度でもあります。
大学4年間で楽しいことをする時間は無く、勉強も本当の意味では十分には出来ないかもしれませんが、卒業時に借金が残ること無く学位が取れます。
バイトをいくつも掛け持ちして学費を稼ごうとする学生が、結果的に身体を壊したり、授業を十分に受けられなかったりする話もよく聞くことから、新聞奨学生は選択肢の一つとしてあるのでは無いかと思います。