志村けんさんの豪邸は今?

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。

週刊誌の記事で、志村けんさんの豪邸が放置状態であるという記事を見かけました。

結婚されず、2020年に新型コロナで突然亡くなられたので、きっと遺言もなかったと思います。
記事では二人のお兄さんが相続されたと書かれていました。
相続こそされましたが、家の中は手つかず。
紙くずに見えるものでも志村さんがコントのために書いたメモかもしれない、と手がつけられないそうです。
ましてやトロフィーや衣装などは、記念館でもあれば寄贈出来ますが、遺品整理として捨ててしまうことも難しいでしょう。

庭木なども伸び放題で、お兄さんが植木屋さんにお願いして剪定しているようですが、近所の方が「もう伸びてしまっている」と言っている状態になっているとのこと。
もし隣家と密接していると、伸びた枝や枯れ葉が落ちたり、台風などの際に木が折れて他人に損害を与えるかもしれません。
より状態が悪ければ、行政から「特定空き家」に指定されて対応を迫られることもあります。

以前の記事で遺言を取り上げたときに、「何もしなければ」迷惑がかかると書きましたが、家や遺品も「何もしなければ」遺された人や近隣の人に迷惑をかけます。
また、記事にあるように遺品が大量にあると何が貴重なもので、何が要らないものなのか、本人以外は分かりません。

分類の決断は本人でないとなかなか出来ませんが、作業自体は親族や生前整理の業者に入ってもらうことも出来ます。

要らないものを捨てる、というマイナス思考でなく、本当に大事なもの、好きなものに囲まれて残りの人生を生きるために生前整理を始めてみてはどうでしょうか。