滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
詳しくはこちらから。
略して「ジンパ」と言えば何のことか分かりますか?
私の母校、北大では構内の芝生の上で七輪を置き、ジンギスカンのバーベキューを行うパーティー、つまり「ジンギスカンパーティー」が行われます。
ちなみに市内でジンギスカンを食べられるお店は数多くありますが、そこで食べるものは「ジンギスカン」であり、「ジンパ」と呼ばれるものは北大構内で学生・教職員が行うものであるという不文律があります。
大学生協では「ジンパセット」が売り出され、七輪などの貸し出しも行われます。
大体一人3千円出せば、アルコールも含めて十分に楽しむ量が確保できます。
ちなみに大学生協のジンパセットを頼むと基本の肉はマトン、つまり大人の羊です。
独特の歯ごたえと匂いがあり、嫌がる人にとっては「固い」「臭い」と敬遠される風味ですが、これで4年間過ごした私にとっては、むしろ子羊のラムは物足りなく感じてしまいます。
私が在学していた頃の1990年代後半は、新入生歓迎の新緑の頃になると、構内のあちこちでジンパが開かれ、日中から煙が立ちこめ、独特の香りが漂っていました。
この頃は、芝生を痛めないように七輪の下に板さえ敷けばどこでも開催することが出来ましたが、卒業後には、ジンパをやって良い「共用レクリエーション広場」が定められ、実施場所が限定されました。
この「共用レクリエーション広場」も平成25年(2013年)に廃止の方向が突然、大学当局から示され、これに反対して北大ジンパ問題対策委員会が立ち上げられ、当局との交渉が重ねられました。
また教職員の中にも自ら名前を出して、当局の方針に反対される先生がおられました。
私も、Twitterで様子を見守りながら、ネット上の署名に参加し、委員会の活動を応援していました。
こうした当局が一度決定した方針というのは往々にして覆らないものですが、委員会は粘り強く活動し、話し合いの場を設けることと落とし所を見つける約束を勝ち取り、翌年、構内でのジンパは復活しました。
復活したことをNHKが取材に来たそうですから、いかに北大生にとって大きな意味を持つかが分かります。
学内にコンビニであるセイコーマートが作られてからは、テラス席でジンパが行えるようになった変化もありましたが、新型コロナの影響でここ数年は火が消えました。
しかし、昨年7月に大学公認で実施され、またノーベル賞受賞のベンジャミン・リストさんの来学に併せジンパを行いリスト氏を祝ったと聞いています。
北大生にとってジンパは間違いなくキャンパスライフの一部と言えるでしょう。
さて、こうやって書いているとジンパをしてマトンが食べたくなってきました。
北海道の友達に連絡をして、来札の際にジンパが出来るように手配してもらうとしましょう。