継続利用しているおたくのサービス止めます

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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先日、墓石屋さん3人が出演するFacebookライブを見ました。
自分の子供達にはお墓の管理は負担だろうから、と勝手に考えて墓じまいしようとする高齢の両親の話などを聞きながら、あぁ僕も以前に聞いたなぁ、と思っていました。
ライブでは、子供たちは両親をしっかりと弔って、お墓参りしたいと思っているのに、両親が勝手に気持ちを推し量ってお墓を無くそうとしてしまっていたのです。
私に相談された方も同様だったので、まずはお子さん方と話をしてみたらどうでしょう、と言ったら、あっさり解決していました。

リンクを貼ってある墓じまいの記事では、まず親族の合意を取ることを第一に勧めていました。
的を射た意見だと思います。

実際に墓の管理をしているわけではない、お金を出していない、掃除に行っているわけでもない親族が一番現状を知らず、反対してくるからです。
この親族に対して、墓じまいという形でいきなり相談するのでなく、管理費や掃除の負担を伝えて、何かしら助けてもらえないか相談するところから始めていくのがよいと思います。

菩提寺に対する相談も同様です。
いきなり墓じまいの相談をするというのは、一般のお店で言えば、「定期利用しているお宅のサービスの利用を止めます」と突然言われるということです。
まず、利用者として現在負担になっていることや今後の不安などを伝えて、相手側から提案などがないかを聞いて欲しいと思います。

先ほどの親の例も菩提寺の例も、なぜトラブるのかと言えば、継続的なコミュニケーションが行われずに、いきなり結論からの相談が始まるからです。
日頃からやり取りしていると、ウチの親はこう思ってるよね、とか、子供は帰省する度に御内仏やお墓にお参りしていて大事に思ってくれてる、などの情報が入ります。
お寺にしても、年に一度でも訪ねてきてくれる家なら、遠方に住まわれてて帰ってくるのも大変、などの情報が蓄積されていきます。

そうした長年のコミュニケーションをすっ飛ばして、「どうやったらトラブル無く親(お寺)が納得してくれますか?」と言われても何とも答えられないのです。

両親やお墓やお寺のことで不安や心配があるのなら、まずは基本的なコミュニケーションからスタートしてみましょう。