売れない実力派地下アイドル

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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国民民主党が「売れない実力派地下アイドル」と自虐的に自分の党を表しながら、それを逆手にとってアピールしようとする様子が記事になっています。

・毎日新聞 「私は売れない地下アイドル」 2023/10/04

この元ネタになったのが、YouTubeの「ReHacQ」という番組で、元々「日経テレ東大学チャンネル」を作ったテレビ東京ディレクターの高橋弘希さんのYouTubeチャンネルです。
この中で、国民民主党の玉木代表が出演して政策などを説明した後に、収録現場で内容を聞いた大学生が国民民主党を表して「売れない実力派地下アイドルみたい」と言ったことから使い始めたものです。
大学生は「言っていることは分かるし良いと思うけれども、みんなに伝わっていない」という意味で言っています。
YouTubeを見ると、玉木代表が凄いショックを受けてる様子が見られます。

・YouTube ReHacQ 【ひろゆきvs国民民主党】衝撃的!日本倍増計画とは?【玉木雄一郎の野望 episode2】

(20分50秒あたりで出てきます)

さらには玉木代表自身のYouTubeチャンネルで、ChatGPTに「売れない実力派地下アイドルを売り出すためにはどうすれば良いか」聞いてみたりしています。
その後、他にはない取組を色々とやられていますが、記事はそのあたりは賛否両論で書かれています。
元々のYouTubeでは、実力を高める方向で頑張りがちだけど、支持を広げるのはそっちではなくてプロモーションだ、と言われているので、大学生の言葉に忠実に沿って努力されているのかな、と思います。

京都大学の武田紘樹研究員が、メンバー全員博士号持ちのアイドルグループPhD48を作ろうといる「博士アイドル化計画」というプロジェクトを立ち上げましたが、似た面があるなと感じます。

・博士アイドル化計画ホームページ

研究者や科学者が自分の研究に邁進して、国際的な評価も高い実績などを出しているにもかかわらず、研究費は中々つかず、研究者自身の評価も上がりません。
さらに研究を進めていく方法もあるのでしょうが、研究内容や研究者自身のプロモーションにより理解者、支援者を増やしていこうとする取組なのだと思います。
アイドルという言葉を使っているので、まさに「推し」を増やす活動をしているということでしょう。

ちょうど私が家族で東京旅行して国立科学博物館に行った時に、博物館がクラウドファンディングを始めたことがニュースになっていました。
国立科学博物館の評価は高いし、ファンも多いんだけれども、その様子が国に伝わっておらず維持管理費すら削られている状況であることが、あの時に明らかになったかな、と思います。


今はリアルでもインターネットでも、クラウドファンディングでも色々な方法で「推し」を応援する方法があります。
密かに応援する人もいるでしょうが、目に見える形で推していけば、政治も科学者の状況も変わるのでは無いかと思います。