滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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今年の八月に「高島秋講」というこちらの地域の大谷派寺院の回り持ちで開催される大きな法要をお勤めします。
準備を少しずつ進め、当寺の御門徒の方にも役割分担と出役のお願いの文書を出しました。
木曜から始まり月曜までの5日間ですが、前日準備と後片付けもあるので実質は7日間。
まだ現役世代でお勤めの方はフル参加はとても無理な日程なので、みんなで少しずつ分担して進めていくことになります。
しかし、39軒の当寺の御門徒でも市外に出られている方もいますし、高齢単身世帯や高齢夫婦世帯もあって出役のお願いが難しい家もあります。
今回から高島秋講を運営する「発起頭」という組織に所属する各寺院からのサポートを一人から三人にするようにお願いしました。
お願いした会議では当時よりも規模の小さなお寺から、三人出すのもなかなか難しい現状などが話されました。
これまでのお寺の運営は、御門徒や檀家と呼ばれる方の無償の出役によって成り立ってきた面が大きくあります。
無償と言っても賃金が発生していないだけで、出てくださる方の時間や労働力や道具の費用などが実際は発生しているけれども、みんながそこに費用を請求しない寄付があったわけです。
今回の高島秋講のような大きな行事の際はお寺の備品などについても、寄付を募ることがあります。
真夏の開催なので、本堂で使う扇風機や講師控室のエアコンの買い替え、参詣者の飲料となるペットボトルを提供される方もいます。
多くの人は寄付という言葉を聞くと大きなお金を想像しがちですが、数千円から数万円の寄付もいただく側としては大変ありがたいものです。
年末にある歳末助け合い募金や赤い羽根共同募金で数百円や千円を寄付する人はそれなりにいますが、一万円の寄付となるとグッと数が減ると思います。
それだけにお寺にしても各種団体にしても、どんな金額であっても寄付をいただけることはありがたいのです。
私が行政書士として遺言作成サポートをさせていただく中で、医療機関や団体などへの遺言による寄付、遺贈について必ずお尋ねするようにしています。
中には数百万円や一千万円を超える金額で寄付を申し出る方もいます。
多くの方は前述のとおり、大きな財産が無いから寄付なんてとても、とおっしゃいますが、定期的に実施される寄付のことを考えれば数万円でもすごい金額ですよ、とお話しすると、かなりの方が遺贈寄付について詳しく聞いてこられます。
また最近は日本財団のCMを見て反応される方も多くいらっしゃいます。
特に相続人がいらっしゃらない方、お子さんのいらっしゃらないご夫婦、家族の医療や介護や障害を長年支えてくれた団体との関係がある方が遺贈寄付に関心をよく持たれます。
多くの方が少しずつのお気持ちを出していただくことで、社会活動や団体やお寺の運営が前に進みます。
生前の寄付は自分がしようと決意することで行うことができますが、それでもなかなか実際に行動される方は少数です。
死後に寄付を行うためには遺言がもっともポピュラーな方法となります。
遺贈や遺言に興味や関心が出た方は、ぜひ私に「ご僧談」ください。