相続のかかりつけ医になりたい

滋賀県高島市住職系行政書士吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
詳しくはこちらから。

二ヶ月に一度ずつ歯のクリーニングに行っています。
近所にあるウチのお寺の檀家さんがやっておられる歯医者さんが、歯の美容などを含む自由診療の部門も開かれており、そちらでいつもお世話になっています。

https://www.whiteessence.com/clinic/shiga/102/

もともと私は歯は遺伝的に強いものをもらったようです。
小さい頃からあまり真面目に歯磨きをしたことがありませんでしたが、虫歯になることはなく、乳歯の頃に2本程度なったくらいで、永久歯になってからは1本も虫歯にはなっていません。
歯医者さんに行く用事があったのは、親知らずが上下左右4本とも斜めに出てきてしまったため、ほかの歯を押さないように抜いてもらうくらいでした。

就職してからも特に歯の悩みはなく、歯石取りのために一年に一回程度歯医者さんに行くくらいで、問題を感じていませんでした。
そうしたところ、何年か前に歯石取りをしてもらい、合わせて歯の状態を記録するための口腔内の写真を撮ったところ、数年前のものと比較して少し歯茎が下がっていることを指摘されました。
また、虫歯は問題なかったものの歯周病菌が多数いて、歯茎の一部が出血していることを指摘されました。

対応方法など色々と説明を受けたのですが、一番衝撃だったのは下がった歯茎は元に戻らないと言われたこと。
虫歯がなく歯が元気でも、このままだと歯茎が下がり続けてある日突然歯がボロボロと抜け落ちると言われました。

歯医者さんによれば、口の中は虫歯菌か歯周病菌のどちらかだけがいるそうです。
そのため、虫歯菌がいない歯周病菌の人は定期的な歯のチェックに来ないため、突然歯が抜けて、手の出しようがないことが多いと言われました。

対策として、いくつかの提案がある中で、自由診療であれば殺菌生が高い水を使ったクリーニングなどで、歯周病菌の予防なども出来ると聞き、歯の美容のことも考えて通うようになりました。
最初は3か月に一度程度のコースを選択したのですが、定期的に通うようになると、口腔内のちょっと気になることなども相談しやすくなり、そうであるならば2ヶ月に一度のコースでも良いな、と変更しました。

この歯医者での一連の出来事は、相続に関することにも通じるものがあると感じました。

虫歯のように既に何らかの問題が発生していると専門家に定期的に相談し、対策を講じています。
しかし、歯周病のようにたちまちの問題がないと放置してしまい、歯が抜けると行った深刻な事態になって初めて専門家のところに行きます。
しかし、ここまで来ると専門家も対症療法しか出来ません。

また、定期的に専門家のコンサルティングを受けていると、些細なことでもメモしておいて次回の面談で相談しようとなり、相談のハードルが非常に低くなります。
相続の相談でも、最初に相談の予約の電話をしてこられる時が一番心理的なハードルが高そうだな、と感じます。
一度面談して関係が出来ると、次回の面談の際に合わせてあれやこれやと色々と聞いてこられるようになります。

私の歯のかかりつけ医のように、私も誰かの相続のかかりつけ医でありたいと思いました。