毒親の気質あります

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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以前コラムで子どもの中学受験のことを考えていることを書いたら、中学受験を保護者として経験された多くの方がコメントとDMをくださいました。
色々な悩みや大変さを感じられたからこそ、多くの反応をいただいたのだと思います。

ウチの中学受験の結論は出ていませんが、受験に限らず何事につけ子どもを追い込んで尻を叩くことがないようにはしたいと考えています。
それは、自分の実父からの体験が大きいのだと思います。

私の実父は受験も含めて人生の色々な選択の際に「助言」をしてきますが、助言といいつつ実質答えは一つしか無いように話してきます。
そして、その助言の通りの方向を選択すると「お前が自分で選んだ」と言って、自身の責任は回避し、なおかつ選んだ私に「選んだ本人が努力しろ」と言ってきます。
自分が言ったことなど素知らぬ顔です。
助言と異なる道を選ぶといつまでもネチネチと批判してきて、少しでも上手くいかない点があると鬼の首を取ったように言ってきます。
そして「お前のためと思って言ってやったのに」と責め立てます。
こういうのってイマドキの言葉なら「毒親」にあたるのでは?と思います。

ネットで毒親の特徴を検索すると以下のような内容が出てきます。
・子どもを管理する
・子どもを支配する
・「あなたのため」と押し付ける
・過保護となり必要以上にしてあげる
・精神的な一体感を求め過干渉になる
・子どもへ呪いの言葉をぶつける
・子を抑圧し、罪悪感をうえつける
・大人になっても就職や進路に口を出す
・大人になっても恋愛や結婚に口を出す

私と実父の関係でも、結構、あたっている項目が多い気がします。
成人してからも就職や結婚にも口を挟んできました。
また、父からは褒めてもらうよりも、何かとできなかった点を指摘されたことが多かったので、今の私も自分自身を見る時にどうしてもできたことよりも失敗に目が行きがちです。

毒親になりがちな人は「自分はこんなに頑張って色々なものを手に入れたのだから、子どももまずは努力すべき」と考えがちだと言われます。
この文章を読んで正直ドキッとしてしまいました。
もし中学受験を決めると「勉強しなさい」を繰り返し言ってしまいそうな気はします。

長男が将棋が好きなので将棋大会に連れて行きますし、本人もまた出たい、とよく言います。
しかし、最近は将棋の本よりマイクラの攻略本やYouTubeばかり見ています。
それでも将棋大会は行きたい、と言われると、「本読んだり練習はしないの?」と言いたくなってしまうのです。

言いたいのをこらえて、大会に連れて行くと刺激になったのか、YouTubeでなくアプリの将棋ウォーズをやるようになり、将棋の本も引っ張り出して読んでいました。
良い刺激さえあれば自分で努力するし、努力するかどうかの選択も自分でできるのだと感じました。