滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
詳しくはこちらから。
先日、家族で映画を見に行きました。
みんなで同じ画面を見て、始まる前の予告編や「ノーモア映画泥棒!」を見て、本編の映画を見る。
内容は子どもの希望に合わせてアニメにしましたが、全員が同じものを見たので、後から共通の話題ができて子どもたちと色々な話ができました。
私が子供の頃は娯楽の数が少なかったためでしょうか、もっと映画をよく見た気がします。
家ではテレビで「金曜ロードショー」と「日曜洋画劇場」を家族で見ていました。
最新の公開作ではなくても、名作や話題作が数多く取り上げられ週明けの学校でもよく会話の種になっていました。
映画を見に京都に出ると、まず喫茶店などに入り、そこの新聞に書かれた各劇場の放映時間を見て、どれを見に行くか相談していました。
今はシネマコンプレックスになって完全入替制ばかりですが、昔は途中から入って次の回を見るのも当たり前だった気がします。
兄にオールナイトに連れて行ってもらい、一つ見ては24時間営業の喫茶店で時間を潰し、また次を見に行くようなこともありました。
映画館一つ一つの規模も大きく、話題作の時にはそれでも満席になっていました。
その場所で予告編などで広告を流せば、大きな宣伝効果であっただろうと思います。
家庭内で映像を見れるものはテレビ1台だけだったので、家族で一緒に見る番組というものがありました。
私の家では大河ドラマは「飛ぶが如く」あたりまでは家族全員で見ていた気がします。
大河ドラマで流れるキャッチフレーズも家族内で共通言語になっていました。
「独眼竜政宗」の「今宵はこれまでにいたしとうござります」や「梵天丸もかくありたい」といった言葉などです。
今は映像を見れるものがテレビ以外にも多数ありますし、それぞれの好みに応じて内容も選ぶことができます。
私自身もリアルタイムでテレビを見るのはニュースぐらいで、後は録画したものかAmazonプライムなどになります。
子どもたちは当然アニメが中心になりますし、長男は誕生日にもらったタブレットでYouTubeのマイクラの攻略映像ばかり見ています。
手軽に映像が見れる媒体が手に入ることや、家族それぞれが好みの映像を見れることは、便利になっているということなので好ましいことだと思います。
ただそうすると家族で共通した映像や情報を同時に得るということがなかなか無く、家族で同じものを共通して得るという体験が少なくなります。
家族の繋がりを作っていくのはこうした共通の時間と体験と言語を共有していくことからではないかと思います。
我が家では旅行によく出かけるようにしていますが、これもまた共通のものを作っていくことに繋がるな、と今更ながら感じました。