滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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地震関係の検索履歴の影響からか、東日本大震災の頃のニュースがよく流れて来ます。
当時は全く知らなかった記事もあったのですが、その一つが「ミッフィーの作者がサンリオを提訴していたが、東日本大震災をきっかけに和解した」ニュースです。
サンリオでハローキティの友達として描かれたキャラクター「キャシー」がミッフィーと酷似しているとして、オランダの裁判所で係争中となっていました。
裁判はどんどん過熱していましたが、その最中に東日本大震災が発生。
ミッフィーの著作権を管理する会社側から「訴訟をするよりも費用を被災地の復旧にあてよう」と和解を持ちかけられ、両社の訴訟費用約1700万円が義援金として被災地に贈られたというものです。
裏側を見ると、サンリオ側はミッフィーに酷似したとされている「キャシー」の生産停止に合意はしていますが、著作権侵害を認めないという結論になっています。
裁判の経過などを見ながら落としどころを探っていた中でのいい機会だったのでしょう。
個人であっても会社であっても他者とぶつかることはしばしばあります。
その際にどちらかの理屈だけが正しい、ということはまずありません。
どちらにも理がある中で折り合えるところ、妥協できるところを探していくことになります。
対立したり争うこと自体が悪いわけではありません。
切磋琢磨もある意味では争いですが自分と相手を高めあい、社会への貢献の程度を高めます。
しかし、現代社会では自分の理屈をもって相手をねじ伏せ、少しでも勝利したら相手の理を全面的に否定します。
争いを自分の正義の主張やプライドを満足させるためにするのでなく、自分と他者の幸せの可能性を探るために行いたいものです。