起業本の言っていることってどうなの?

滋賀県高島市住職系行政書士吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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前職を退職してもうすぐ一年二ヶ月。
行政書士登録が昨年の6月1日だったので、独立開業してから間もなく丸一年と言えると思います。

退職時は行政書士の登録をすることと、住職との組合せで遺言・相続系の業務をメインに取り扱っていこう、というところは決めていましたが、詳細は詰めていませんでした。
退職前から、起業系の本を読みあさり、知識だけは山ほど詰め込みましたが、それが自分の仕事にどう活かされるのか、全く見当がつきませんでした。
なので、昨日はその起業系の本に何が書いてあって、自分がどうやったのかを確認しようと思ってあらためて読み直してみました。

多くの本で書かれているのは「小さく始める」「自分の得意を活かす」「とにかくやってみる」「方針転換はいくらやっても良い」「成功するまで続ける」といったあたりです。

私の仕事はほぼ無店舗と言って良くて、在庫がなく、固定費は少なめです。
事務所は自宅の和室部分ですし、お客様とは会う時はご指定の場所にうかがっています。
どうしてもこちらに来られる時は、お寺の本堂か書院でお会いしています。
もともとお寺の寺務として、寺報の発行などをしていたのでPCも複合機も持っていました。
可愛い可愛い嫁からも「飲食店のように売れ残ったら捨てるものを抱えるわけじゃないんだから、お仕事のお金はそんなにかからなし、長いことボチボチやっていこう」と言われていました。

自分の得意が何かは正直、今でも分かりません。
というか、これって自分には分からなくて、後から結果として分かるものなんじゃないか、と思います。
退職を意識しだした頃に、妻に僕のリソースになりそうなものをどんどん言ってもらいました。
住職とかFPとか資格もありましたが、旅行のプランが立てられる=段取りが組めるとか、女性の痛み(生理痛とか産後痛)に理解があるとか、妻の両親を大事にしてくれるとか、選挙に投票に行っているとか、税金をちゃんと納めている、とか他人に言われないとプラス要素に気づかなそうなものがいっぱいあります。
先日、相談を受けたお客様から「その顔が信用できたからお願いします」と言われました。
顔なんて自信がない最たるものなので、その顔で仕事が受任できたなんて本人には驚きです。

情報発信と認知を広げるためにSNSの活用を色々としました。
最初は、オススメを受けたこともあってInstagramでテキスト投稿をしていましたが、分量が限られることと、一目でキャッチーに見せることに時間がかかって止めました。
年が明けて元日からFacebookとnoteと自分のサイトのブログで思いつくままにコラムを書くようにしましたが、この方が性に合っていて何とか毎日続けられています。

開業の挨拶回りを全然しなかったため、人に会う機会を作らなきゃ、と思って市内で行われるイベントやセミナーに積極的に参加しました。
高額のセミナーに申し込んで参加したりもしました。
公務員の頃は自分のお金であっても職場のお金であっても5万円を超えるセミナーに申し込んだことがなかったので、申し込むのに凄く悩みました。
妻から「まぁ、やってみないと分からないんだし、行ってみたら」と背中を押してもらって、震える手で申し込みボタンをクリックしました。
行ってみると、参加者の意識が何となく参加ではなく何かを得て帰るんだ、という雰囲気があって、非常に刺激を受けました。

そこで出会う人との名刺交換で反応されるのが、住職やお坊さんという点だったので、自分の売り出し方をどんどんそっちに寄せていくようになりました。
開業したての頃は、住職も行政書士もFPも同じレベルの資格として並べていたので、人からは全く違うように見えているということが分かっていませんでした。
なので、名刺も開業の頃と半年くらいしてからホームページを作成した頃で大きく変えました。
まだ両方持っているので、気になる人は私に会った時に両方くれ、と言ってください。

ビジネス本によくエジソンの言葉が載っています。
「私は失敗したことがない。ただ一万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ」というやつです。
ただ、ここにも成功とは書いていないよなぁ、と思います。
成功の定義がなんなのか、にもよりますが、まずは仕事と生活が続いていくことがスタートなのかと思います。
この一年のお仕事の大半はずっと以前からの知り合いからいただいたお仕事です。
ただ今月に入ってから、知り合いからの紹介で初めてお会いする方の件数が増えてきました。
また、初めてホームページを見たという方のお電話もありました。
受任、売上、入金にはタイムラグがありますが、お金が入ってくる目途が立つと本当にホッとします。
店舗のない商売では、自分を知ってもらうために、やはり時間が必要なので、続けていく、ということの重みを感じます。

というわけで、本に書かれたことを振り返ってみると、大きな意味で大体のことは私もやっているな、と感じます。
ただ本はある程度、万人受けが必要で抽象度高めの部分があるので、現実の私はそんなに綺麗にできているわけではない、とか、実際はもっと泥臭い話が多いとか、そんな面があると思います。

そして結局、ビジネスの本質で、私も繰り返し行うのが、「まず小さくやってみる、改善して広げる」ということです。
とにかくやってみないと、自分に向いているのか、仕事になるのか、と何も分かりません。
本を読んで、それを自分に当てはめる、という頭の中だけでは現実にどうなるのか分からないのです。
そして自分に当てはめると言っても、自分のことが相変わらず自分では分かりません。
自分のことを教えてくれる仲間の必要性も感じました。

間もなく二年目がスタートしますが、自分の幅を広げ、自分の仕事の幅を広げ、自分の仲間の幅を広げる一年にしていきたいと思います。