五月病にワクチンを打つ

滋賀県高島市住職系行政書士吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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「虚構新聞」というサイトがあります。
滋賀県在住の一個人が「実際にありそうで実は存在しない」ネタをニュースとして掲載しているサイトです。

今日のコラムの執筆にあたり虚構新聞のトップページを見ると、「桃太郎、犬とキジを解雇 鬼退治の効率化図る」「枯れた魅力「おじいさん構文」にZ世代が注目」などの嘘ニュースが掲載されていました。

以前読んで爆笑したのが、2018年4月26日付の「五月病予防ワクチン不足 供給遅れに不安の声」の嘘ニュース。

実際のワクチン会社の不祥事等で季節性インフルエンザワクチンの供給が足りなかったことを受けての記事だったと記憶しています。
Twitterの虚構新聞アーカイブス(@KyokoArchives)で、この記事に対して「新型六月病の感染拡大も懸念されますね」とコメントが付いていて、さらに爆笑してしまいました。

「実際にありそうで実は存在しない」ネタを扱っているはずなのに、時代が追いついて嘘ニュースが現実のものとなったケースもあります。
森永製菓の12個のチョコレートが入ったお菓子「ダース」をパロディ化して、「森永チョコ、144個入り「グロス」発売へ」という記事を出したところ、実際に森永製菓が個数限定で販売しました。
また、「経営再建中のシャープが、自社の半濁点(゜)の売却を検討していることが分かった」とする記事を出したところ、この記事を見たシャープ公式Twitterアカウントが、アカウント名から半濁点を外した「シャーフ株式会社」に一時変更し、「 ゜がなくなりました。弊社の ゜を見かけられた方は至急ご連絡ください」とツイートし話題となりました。

こうした現実化した記事は虚構新聞にとっては「誤報」として報じられ、検証と謝罪記事が掲載されています。

さて、先ほどの五月病ですが、前職の時には毎年のように発病していました。
部署異動などがなくても、年度始まりでドタバタと過ごし、色々と手続を進めようとするタイミングでGWがやってくるため、手続が止まってしまいます。
また、自分自身の仕事へのアクセルも再度踏み直す必要があり、これがなかなかの労力が要ります。
そのためGW最終日には「明日から仕事に行って●●をしないといけない。◎◎もしないといけない」と思い憂鬱になっていました。

退職して自営業になってからは、全くそんなことはなくなりました。
今年は、相続手続を受任中なので、早く郵送したり、役所で手続きをしたいものがあったのですが、それらが全てストップしていました。
しかし、GW最終日には「やっと明日から手続が進められるぞ!」と待ち遠しい心がありました。

五月病になる原因をネットで調べると、環境の変化、新しい人間関係への適応、理想と現実のギャップに対する適応障害などが書かれています。
ただそうした理由であれば、退職、独立、開業した現在の状況の方が、異動も無かった前職の時期よりも五月病になりやすいのではないかと思います。

五月病に限らず、仕事にやる気が湧かない大きな原因は自分に決定権が無い状況だと思います。
仕事を進めようとしても自分の考えよりも、上司や周りとの調整の面が大きく、自分が良いと思ったことを形にすることがなかなかできません。
また、通常見込まれる納期よりも早く仕事をかたづけても、給与に反映されることもありません。

今の仕事ならば、自分が良いと思ったことを進めていけますし、周りからの指摘でもっともだ、と思ったことだけ取り入れ、納得できないものは、一つの意見に過ぎない、と聞き流しています。
また、仕事を早く片付ければ次の仕事に取りかかることができ、こなす仕事の量が増えれば増えるほど報酬額が増えていきます。

雇用されている人はこなす業務が増えても給与や報酬額にインセンティブは無いでしょうが、そんな中でもストレス無く仕事をしているという人に理由を聞くとほぼ漏れなく「仕事を任せてもらっていて、自分でどんどん進めていける」という答えが返ってきます。

学校でも職場でも口先でなく本当の意味で、自分の活動を自主的に決めていくことができるようになれば、実は五月病へのワクチンになるのではないでしょうか。