オセロは最善手を互いに打てば引き分けになる

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
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将棋の棋士が研究にAIを用いるのはもう常識になりました。
渡辺明九段が以前はそれほどAIを用いてなかったのに、A級から陥落するタイミングでコンピュータを整備して研究を始めたところ連勝しました。
ところが最近は渡辺九段の戦績はそれほど芳しくなく、渡辺九段のこれまでのAIを用いた研究結果を他の棋士が研究して、未知の領域を開拓しているのかと想像します。

藤井聡太八冠の師匠である杉本昌隆八段のコラムによると、杉本八段もAIによる研究をしようと考えて藤井八冠に相談して販売店に行ったそうです。
自分がプロ棋士であることを告げずに店員さんにセットアップ後の見積を依頼すると100万円を超える見積が出て、店員さんから「(あなたには使いこなせないだろうけど)これを購入されれば藤井プロの気分が味わえますよ」と言われ苦笑いしたことが書かれていました。

将棋AI同士の対局なども行われていますが、究極の領域まで高めたAI同士で最善手を打ち続けると、どんな結果になるかはまだ結果が出ていないようです。
将棋は開局時点でも20枚の手駒を持ち、9×9マスあります。
しかも駒が裏返って能力が変化したり、取った駒が使えるといった要素があるため、変化が大きいのでまだ究極の領域まではたどり着けないのでしょう。

一方で8×8マスで表裏ぐらいしか変化がないオセロについては、先日、究極のAI同士の対戦の結果が出て「引き分け」となりました。
互いに常に最善手を打ち続けると引き分けになるわけで、それ以外の手を打てば負けるわけです。
ということは最善手のみを記憶しておけば百戦百勝なのかというとそういうことでもありません。
相手が打った最善手以外の手を咎める手をひたすら打ち続ける必要があり、その変化の可能性も膨大となるため、実際の人間同士の対局では今までと変わらぬ熱戦が繰り広げられるようです。

将棋も研究が進んできたため、対局は互いの研究の披露の場である、という言われ方もされてきました。
であれば、研究から外れるであろう力技の場を指向するするタイプが面白いのかもしれません。
それが最近復権してきた振り飛車なのかもしれませんし、私個人としては佐藤康光九段の「丸太」とか「暴銀」と呼ばれるスタイルが改めて着目されるのでは、と思います。

さらにさらに研究が進んで、どうやっても一定の勝敗の方向性しか出なくなったら、きっと将棋はルール改正が行われるのでは、と思います。
囲碁でも先手有利の状況を改善するため、コミと呼ばれるハンデが20世紀に入ってから設定されています。

藤井聡太八冠の偉業は、八冠を全て取ったことだけでなく、いつかルール改正のきっかけを作ることになるのかもしれません。