相続と人情噺は相性が良い

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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笑顔相続道の先輩、京都の土地家屋調査士の山田一博先生が開催された「笑顔相続落語」に行ってきました。

会場に向かうと大きな通りからは少し地域内に入ったところにある場所でなぜここに?と思っていたのですが、主催者挨拶で山田先生が小学校から高校までずっとこの地域で育った事を話されたので、まさに地元で開催されたのだ、と言う事が分かりました。

今回は子どもたちも連れて家族での参加。
子ども達はしばしば寝る前の読み聞かせに落語の本を希望する事があったので、一度本物の噺家さんの舞台を見せてあげたかったのです。

ネタバレにならないように内容は詳しくは書きません。
ただ、主人公の元三が子ども達に宛てた手紙はまさに遺言の付言。
特に二男が寿司職人として独り立ちできた時の部分に、思わず涙してしまいました。

後半は桂ひな太郎師匠と小川実先生の掛け合いで相続の解説。
やはり噺家さんは上手く盛り上げて行かれます。
遺言書にシャチハタはダメ、というところでひな太郎師匠が「調べてきましたよ。シャチハタの正式名称はインク浸透印式スタンプのXスタンパーだそうです。ハンコじゃなくてスタンプだからダメなんですね」と言われたりして、なるほど、と思わされました。

相続落語を聞きに来るくらいなので、周りの方も関心はあるのだと思いますが、小川先生が法定相続分についてお話しされたり、エンディングノートの解説をする度にメモを取っておられました。

小川先生が相続の専門家は少ない、と言われると長男がこっちを向いて、「パパはこのお仕事をしているんだよね」と言ってくれました。
また専門家の種類として行政書士の名前が挙がった時も、「これもパパの事だよね」と言ってくれて、この時はちょっと泣いてしまいました。
子どもに自分の職業名ややっている事を詳しく話した事は無かったのに、ちゃんと理解してくれているんだなぁ、とうれしくなりました。

この落語に来る前に、檀家さんの法事を一件済ませて、相続や遺言のお話を少ししたのですが、思ったよりも反応して質問してこられました。
どうやら土地の境界で図面と実際に誤りがあるようで、現状は困っていないからこのまま放っておいていいのだろうか、と尋ねられたり、相続税対策について聞いてこられました。
いずれも、自分が元気なうち、問題が起きていないうちに手を着けた方が良い事をお伝えしました。
特に土地の境界は何も無い時ならスムーズに再度の境界画定もできるでしょうが、揉めた相手とするとなると話が進みません。
また相続税対策も生前のうちだから色々とできますが、死後は単に計算して払うだけになります。

遺言についても、うっすらと意識はしているけれども、忙しくて手が付けられなさそう、と言われるので、そういう時のために私たち専門家がいます、とお伝えしました。
財産分与の希望内容を文書に落とし込んだり、必要書類を集めたり、公証役場などとの連絡調整をしたり、面倒な部分を一手に引き受けられます。

そこまでしか遺言を書いた方が良いのか、と悩まれる方には、今日の笑顔相続落語をまずは聞いていただくのが良いのかなぁと感じました。