議員のなり手がいない

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
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隣まちでもある県庁所在地、大津市の市長選挙が行われています。
知人が立候補したので投票はできませんが応援しています。

地方の町村議会の議員のなり手が少ない、または不足していることが問題となっています。
高知県大川村は人口が約400人で議員のなり手に不安が出たため代議員制である議会を廃止して、村民全体で協議する「町村総会」を検討したこともあります。

村民へのアンケートでは将来の議員のなり手として検討しても良いと考える人は何人かいたそうです。
議員になるにあたって最も問題となったのが兼業の禁止の問題でした。
小さな村であるがゆえに自分の仕事の多くが村と関わってしまうため、何が大丈夫で何がダメなのかの具体的な線引きが必要になりました。
最終的に議会で条例を取りまとめましたが、その後も県とともに国に働きかけ、国も法律改正を行いました。

兼業が問題となった理由は議員報酬だけでは、子育て世代などが生活ができないためです。
先ほどの大川村では月額15.5万円の報酬となっています。

一方で高額の報酬について批判が出ている市もあり、山梨県甲府市では月額59万円となっており「選挙が就職活動のようだ」との声が出ているそうです。
また「今の議会は高額な報酬に見合った仕事ができていない」との声もあるそうです。

問題点の指摘は出ていますが、批判がちゃんと出ているということは選挙のタイミングで問題ありとみられた候補者や議員は落選するのでしょう。
多くの新人候補者が出ていれば、問題が指摘される人に代わってこの人に務めてほしい、と思う人も出てくるのではないでしょうか。
報酬がいくらなら適正なのか、というのは地域性もあり難しい問題だと思いますが、子育て世代の議員でも議員が専業でできるくらいの報酬はやはり必要だと思います。

議員のなり手がいない、と一口に言いますが、住民が議員に求めている点は色々とあります。
新しい発想を持ち込んでほしい、とか、自分たちの地域や団体の声を代弁してほしい、とか、清廉潔白であってほしい、などです。
しかし、多様な人を呼び込むのであれば、やはりそれなりの費用が掛かります。
自分たちに都合よく、清廉潔白でやる気があって若くてアイデアのある人が議員になってほしい、と言ってもなかなかなってくれません。
日本の多くの制度はみんなの善意の濫用で成り立っている面が大きいと感じます。