滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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第13回小規模事業者持続化補助金の採択結果が発表され、補助金サポートした事業者さん2者とも採択されました。
こうした国の補助金の交付要件でよく見られるのが「新規性」です。
別に日本初であるとか、世界初であるということが求められるのでは無くて、これまでにその事業者がやって来たサービスや製品、顧客と重ならない分野かどうかということです。
特に金額も大きい「事業再構築補助金」ではこの要件が厳しく言われています。
行政書士として補助金サポートのお仕事の中で、この点についてお客様にヒアリングするのですが、流行りものに便乗しようとしたり、思いつきのような内容を話される方もいます。
そんな時は事業者やオーナーのこれまでの経歴をお伺いします。
いくつもの職歴を渡り歩く人もいれば、この道一筋で歩まれてきた方もいます。
この道一筋で歩まれてきた方は「これしか知らないから」「これしか出来ないから」ということをよくおっしゃいますが、実は色々と本業以外のスキルをお持ちだったりします。
親の介護を長年にわたって経験された方が介護関係の資格をお持ちでしたので、これまでのお仕事と介護を組み合わせた事業を考えられました。
海外旅行や海外での長期滞在が趣味だった方は、単に語学が出来るというレベル以上に専門用語などにも精通されていて、自分の業務分野に関して来日される外国人技術者向けの事業を考えられました。
自分の仕事のメインの軸から何か派生させようとすると、近い分野のことを探しがちですが、実際は全く関係の無い事と組み合わせると良い感じのものが生まれます。
そして、元のメインがメジャーなものなら、マイナーなものと組み合わせる、元がマイナーなものなら、メジャーなものと組み合わせる。
私自身も、行政書士をメインとしながら、お寺の住職を組み合わせ、さらにファイナンシャルプランナーも掛け合わせて他にはない姿として売り出しています。
こうした姿は、教育改革実践家の藤原和博さんが100人に1人くらいいるスキルを3つ掛け合わせて、100万人に1人の存在になる、といっているところに通じる気がします。
この3つもメジャーなもの同士掛け合わせると幅があまり生まれない、ということを言われています。
新規性と言えば、目新しいものとか、●●初といった言葉を想像しがちですが、人よりも少しだけ出来ることを組み合わせることで独自性という形で案外と生まれるのでは無いかと思います。