滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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ファイナンシャルプランナーの資格を持っているので、時々セミナーでお話をします。
事前に主催者とお話をすると、一番よく上がってくるのは高校生や大学生の教育費のことです。
教育費は、住宅費、老後資金と並ぶ人生の三大支出と言われます。
その中でも特に割合が大きいのが大学進学にかかるお金です。
高校三年生の受験時期にかかる費用、入学が決まって最初に払う各種費用、そして授業料などの毎年の在学費用です。
子どもが未就学児までのパパママ向けセミナーなら時間をかけて教育資金を準備する方法を説明します。
お金を増やす方法は大抵のものが時間をかけた方が増える確率が高い仕組みとなっています。
一方で、高校生のお子さんを持つ方や、既に大学進学しているお子さんを持つ方は時間的余裕はありません。
今すぐに教育資金が得られる方法を紹介します。
給付型の奨学金については、民間企業が出しているものの数多くあり、いくつも複合してもらえるものもあります。
セミナー後にすぐに申請されて毎月数万円の給付型奨学金を得られるようになった、といううれしいお声を聴いたこともあります。
貸与型の奨学金についても、有利子であっても金利が世間一般のローンなどに比べるとはるかに安いため、利用しない手はありません。
卒業時に多くの借金を抱えた状態になる、ということで躊躇される方もいますが、一般的には高卒社会人よりも大卒社会人の方が生涯年収なども多くなるため、投資と考えて借りるという選択肢はアリではないかと思います。
それでも奨学金だけで学費も生活も賄うことはほぼ無理なので、学費免除など他の支援と絡めながらでないと上手くいきません。
そうした制度のはざまに落ちてしまったり、無理したバイトの掛け持ちで体調を崩したり、休学や退学に追い込まれる学生がいます。
また、学生に対するフードバンクの支援を最近よく見かけるようになりました。
私の母校の大谷大学でも、年間何度か食料配布を行っており、特に学園祭に合わせて大規模に行っている様子をSNSを通じて見ています。
私が大学生だった頃も裕福ではない学生は見かけましたが、これほどいるとは感じませんでした。
ひょっとしたら当時からも同程度はいて、見えてない「隠れた貧困」だったのかもしれません。
大学生を経済的に支える一番の方法は国が学費を給付してしまうことです。
そこまでなかなか行けないのであれば、やはり奨学金の拡充ということになるでしょう。
借金の額が増えるだけでは、という懸念もあると思いますが、しっかりと学んだ大学卒や院卒に対して、奨学金を無理なく返済できるぐらい高給を与える社会であってほしいと思います。
学生は将来の社会を支え、作り出す人材であり、社会に貢献する可能性があります。
しかし、教育費の問題で、学ぶ機会を失ったり、学びに集中できなかったりすると、その可能性は損なわれてしまいます。
もともとの各家庭の経済的な格差が将来の学歴の格差に繋がるようになると、社会の多様性が失われ、衰退の一途をたどります。
学生に対してこれまでにないほどの手厚い給付をあたることは、過去の学生からすれば不公平に感じるかもしれませんが、社会の活気や発展を生み出していかなければ、巡り巡って全ての人の活気や発展を阻害してしまいます。
今の学生に対してお金を出せば必ず社会が明るくなるわけではありません。
しかし、出さなければ確実に暗くなっていきます。
今、学ぼうとしている人たちに向けて、少しだけ先輩の私たちは投資をしてみても良いのではないでしょうか。