変化を楽しんで仕事を続ける

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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職業と言っていいのかどうか分かりませんが、お坊さんの資格を得てから30年以上になります。
住職になってからも10年以上経っています。

若い住職というのは珍しいので、近隣の寺院が報恩講や永代経などの際に法話の講師として呼んでくれることがあります。
人前で話すことは好きなので、準備してはいそいそと出かけていました。

それを聞いた実家の父が「法話の講師などは公務員を退職してからの方が良い。色々な所で活動する人間は妬まれるものだ」と言ってきました。
私は何を言っているんだ、と思い、完全に無視していましたし、何か不都合を感じたことは今のところありません。

私は結局、40代前半で地方公務員を退職して独立開業したので、今は何でもフリーに引き受けてやっています。

街中で元同僚や元先輩と出会うことがあります。
退職したての方と話をすると「しばらくゆっくりする」と言われる方が多いのですが、なぜか半年くらいでどこかに勤められる姿をよく見ます。
私も退職後半年くらいの時に仕事をしていない罪悪感、お金を稼げていない罪悪感がありました。
そうした気分に気詰まりになって、どこかに働きに行かれるのでは無いかと思います。

退職された方の再就職先を見ると、役職者の方は施設長などへ、一般職の方は会計年度任用職員や市と関係する団体の臨時職員に行かれる方が多いように見えます。
長年の経験を役立てるといっても、何とも微妙に感じるポストに思えます。
一方で資格を持って専門職として働かれていた方は、その資格を見込まれて外部の団体から引き合いがあるように見えます。
一方で、いったん仕事を完全に引退された方は「楽を覚えると仕事には戻れない」と言われます。

今後はますますの長寿命化となり、年金支給年齢がさらに高くなることも考えられます。
結果として仕事をして収入を得ていかなければいけない年齢もどんどん上がっていくでしょう。
その時に誰もができる仕事をするのか、自分だけしかできない仕事ができるのか、お金のために仕事をするのか、人に求められる仕事をするのかで精神的に大きな差が出ると思います。

新聞で93歳の現役の総務部員としてお勤めの方が記事になっていました。

・毎日新聞 人生100年クラブ「変化にわくわく、93歳の総務部員」 2023/07/24

40代で創設されたばかりの総務課長になり、使う道具もそろばんからPC、Excelへと変わっていきましたが、新しいことに興味を持って取り組まれたそうです。
「任された仕事に関しては、自分が主役です」と言われ、受け身でなく自分の事として責任を感じてやるからアイデアも出てくると言います。
同じ課に長年いればルーティンばかりになるでしょうが、「もっと効率的にやれないか」「質を高められないか」と創意工夫を心がけているそうです。
「次は何を試してみようと考えるから、ルーティンワークも飽きません。今でも自分は昨日より今日の方が成長しているという実感があります」
単に高齢になっても仕事をすることが素晴らしいのではなく、毎日に変化を求めながら仕事をされていることが素晴らしいのだと思います。

私は資格を持って独立開業したおかげで定年無くいつまでも仕事ができます。
記事の方のように、お金だけのためでなく、誰かに求められる仕事を続け、仕事の内容を日々ブラッシュアップしていく。
そんな仕事と人生を送ることができれば幸いだな、と思います。