滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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能登半島地震の被害状況は日を追うごとに詳細が伝えられるようになりました。
大津波警報が出た割に輪島では1mほどの津波しか来なかったのか、と思っていたら、まさかの海底の隆起が4m起きている状況でした。
合わせれば5m以上の津波になっており、50㎝でも足を取られて命の危険があると言われている中、実際は身長の倍以上の津波が来ていたことに恐怖しました。
その津波も地震直後のテレビ映像では少し大きめの波が来ている程度の映像しかありませんでしたが、最近は視聴者提供の映像で家屋や車が押し流されるほどの波が来ていたことが分かりました。
内灘町では砂丘からの砂地が広がっていることもあり液状化現象が起きていました。
これも視聴者提供の映像で大地が波打ったり、地面から水が噴き出す様子が見られました。
単に家屋倒壊などが起きているだけでなく、基礎や地面が歪んでしまい、自宅再建を諦める声も聞かれます。
地震直後は、地震や津波や液状化現象によって家屋が使えなくなり、道路も寸断されて避難もできません。
石川県にも原発があり、一定の被害があるようですが、現状は大きな被害は報告されていません。
しかし、もし東日本大震災の福島第一原発のような事故が起きたときはどうすれば良かったのでしょうか。
奥能登から陸地で避難するなら原発方向に移動するしかありません。
海岸では海底が隆起して船が近くによることができないとこが多数あります。
屋内退避しようにも家屋が被害を受けています。
どれだけ想定しても、対策しても、想定外は必ず起きます。
南海トラフ地震や首都直下型地震が起きれば、どんな被害が発生するのか、どんな事態が起きるのか分かりません。
東日本大震災で想定外を体験した私たちはどんな深刻な事態が起きてもいいように手を出すべきではない世界があるように感じます。