秋に取れる地元の名産品

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬・終活のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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高島市今津町の深清水地区は柿の生産で有名な地域です。
大正時代から生産が始まり、戦後に本格的に広がったと言われています。
色々な品種が作られていますが、富有柿が中心で収穫期には柿畑の傍で直売所が開かれ多くの人が買いに行きます。
富有柿は甘柿であるため、吊し柿用には別の渋柿を用いられます。
各家で皮をむいて湯通ししたものを吊り下げられ乾燥させます。

昨日は、お寺の御門徒の方の集まりがあったのですが、柿をむいて持ってきてくださった方があり、集まった方で柿の品評会状態でした。
深清水地区は隣町なのですが、みんな自分のごひいきの直売所があり、どこで買っているのか、ということを情報交換していました。
そのため秋にお参りに行くと、お茶菓子として柿をむいて出してくださるところも沢山あります。

ちなみに私は柿はそれほど好きではありません。
子どもの頃、通学路に柿の木があり、熟して落ちた柿が道を塞いでは、何とも言えないニオイを出していたため、ややトラウマになっています。
お茶菓子として出されると、その分はいただくのですが、おかわりを勧められても手が伸びないのが正直なところです。

深清水の柿農家の方に話を聞くと、柿の消費や評判をもっと広げたいが中々難しいということをお聞きします。
お聞きした中では4つほど理由があるそうです。

一つ目は、柿は渋みがある品種が多く、食べ方に工夫が必要な場合があることです。
渋みを抜く方法や干し柿にする方法などは、一般的にはあまり知られていません。

二つ目は、柿は収穫期が短く、保存性が低いことです。
柿は10月から11月にかけて収穫されますが、その後はすぐに傷んでしまい、冷蔵庫で保存しても、数日から数週間が限度といわれています。

三つ目は、柿は糖度が高く、カロリーが高いことです。
柿の糖度は平均的には16度程度と言われていますが、品種によっては20度以上になるものもあり、カロリーは果物の中では高めです。

四つ目は、柿がアレルギーの原因となる場合があることです。
柿にはタンニンという成分が含まれていますが、これがアレルギー反応を引き起こすことがあります。

こうした理由から、なかなか他の果物に比べて日本においても世界においてもメジャーになっていかないそうです。
ただ、観光に来られた外国人の方に柿を食べてもらうと、初めての味と食感にとても驚かれ、気に入られる方が多いとのこと。
私の好みは置いておいて、折角の地元の名産なので、何とか深清水の柿がもっと広がる方法がないかと思います。