何度訪ねても会えない家

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
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市役所から依頼を受けて、国の基幹統計調査のうちの一つの調査員をしています。
最初は断ったのですが、以前の後輩が直接電話してきて調査員が不足しているからお願いしたい、と言われたので少しくらいは古巣に貢献しようと引き受けました。

まずは調査を行う事のチラシを対象地域に全て配り歩いて家の位置を確認。
市役所から対象者の抽出結果をもらって、再び一軒一軒歩いて回って調査のお願いを口頭でして調査票を渡します。

調査員の手引きを見ると、調査票は基本は手渡し。
まずは在宅していそうな週末に回ってみました。
会う事ができた方は「ご苦労様」などの声をかけてくれますが、時には「この前の国勢調査もウチの家が当たったけど本当に無作為抽出なの?」と言われる方もいました。
基礎となる地図を見せて、今回は3軒ごとに対象になっている事を説明すると、納得してくれました。

手引きでは、渡しに行って不在なら、日を変えたり時間を変えたりして、それでもダメなら連絡して欲しい、とメモを残す、と書いてあります。
週末に行って不在だった家に平日に行ってみて、それでもダメなところは19時過ぎに訪問してみました。
室内も暗くまだ帰宅されていない家もありますが、明らかに室内の明かりがついているんだけれども、呼び鈴を押しても声をかけても出てくれない家もあります。
門扉についているインターホンを押すんだけれども、たぶん故障しているようで、奥に見える家に電気がついているけれども気づいてもらえないところもあります。

年々、治安が悪くなる報道がなされる現代。
アポイントも無く夜中に訪ねてくる人がいれば無視する方が正解なのかもしれません。

一通り回り終わって20時過ぎに、先ほど不在だった家の前を通ってみるけどやはり不在のまま。
現代は家族が何時になったら帰ってくるのでしょうか。

そんな他人の家族の状況に思いを馳せますが、私自身も調査票を配りきってしまわないと与えられた役目が終えられない。
仕方が無いので、「何度か訪問したけど不在だったのでポストに入れておきます。ちゃんと回答してね。」というプリントを一枚作って調査票にくっつけてポストに入れてきました。

単なる不在ならいいのですが、どうやらお住まいの方が入院しているか何かのようで、郵便物も長期に溜まっている家もありました。
空き家でもないし、一時的な不在でも無い時は調査票はどうするんだったっけ?
また100ページ以上ある手引きを読み直す事にします。

デジタルが進んでいっても、ある程度、人海戦術でアナログに調査するしかないところもあると思います。
今回お手伝いさせてもらった調査が、国の施策のための基礎資料となることでしょう。
またやりたいとは全然思えませんが、少しだけ元公務員らしい事をしています。