反抗期が減っている

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
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子どもの反抗期というと、親に逆らったり、自分の意見を主張したり、自分のやりたいことをやったりする時期のことを指します。
反抗期は子どもの成長の過程で必要なものであると言われてきましたが、最近の研究によると、現代の子どもの反抗期は減っているという事実が明らかになっています。

特に、幼少期のいわゆるイヤイヤ期よりも、思春期の反抗期が減少していると言われています。
これは、親や学校から進路を強制されることが少なくなり、子どもたちが自分で選択肢を持って自由にできるようになったからだと考えられます。
また、親子関係が良好で価値観が似ていることや、子どもの性質や気質が優しく穏やかであることも、反抗期が減っている原因の一つとして挙げられます。

反抗期が減っていることは、一見すると良いことのように思えます。
親子間の対立やストレスが少なくなり、子どもが親思いで協力的になり、子どもが自分の意見や考えを持っていることは、親にとっても子どもにとってもメリットと言えるでしょう。

しかし、反抗期が減っていることには、デメリットもあります。
反抗期がないということは、親に支配されて反抗できないということかもしれません。
また、親子間のコミュニケーションが取れていないということかもしれません。
自分で責任を取ることが求められる現代社会では、反抗期がないことは、子どもの心の発達や将来の生き方に悪影響を及ぼす可能性があります。

反抗期がない子どもは、後々、爆発してしまうかもしれません。
反抗期は、自分の感情や欲求を表現する方法を学ぶ時期でもあります。
反抗期がないということは、自分の感情や欲求を抑え込んでいるということかもしれません。
その場合、いつか限界に達して、親や周りに対して暴力的になったり、自分を傷つけたりする恐れがあります。

反抗期がない子どもは、自分の意志や考えを主張できない大人になるかもしれません。
反抗期は、自分のアイデンティティや価値観を確立する時期でもあります。
反抗期がないということは、自分のアイデンティティや価値観を形成できないということかもしれません。
その場合、社会に出ても、自分の意見や考えを言えなかったり、他人の意見や考えに流されたりする恐れがあります。

反抗期が減少している理由を私なりに考えると以下のような理由になるのでは、と感じています。
昔は親や学校から進路を強制されていたので、窮屈な感じがして、反抗期が生まれました。
ただし、強制された進路に従えば、周りの協力が得られるので楽ではありました。

現在は、自分で進路を選ぶことを求められ、親や学校から強制されることはありません。
選択肢が多様にあって自由にできるので、抑圧が少なく、反抗期が減っています。
ただし、選択肢がいくらでもあって、自分で選ぶ分、自分で責任を取ることが求められ、そうした負担はこれまでより大きくなります。

現代は多様性の時代と言われます。
マイノリティに分類される人たちが認められ、選択肢が多くなっているのですが、すべての人が楽になったり、生きやすくなったわけではありません。
楽になる人よりも、さまざまに配慮することを求められることで、むしろ生きにくくなる人の方が多くなると思います。

過去の経緯を踏まえて新たな道が選択されているはずなのに、新たな問題が生まれてくる。
なかなかに難しい問題です。